グローバルナビゲーション
化学環境研究領域では、環境中の元素・同位体、化学物質の分析技術、並びにこれらへ曝露された生体の応答に関する分析技術の開発と応用を通じて、様々な環境問題、とりわけ化学物質による汚染やそのリスク管理、並びに地球環境問題に対する取り組み推進のための基盤研究を進めています。分析手法・監視技術・データ解析手法の開発等を柱とする「環境Chemometricsの高度化」が中心的なテーマです。個別の手法の高度化のみならず、対象となる環境(人間の社会経済活動を含む)をシステムとして捉え、それらの状態や機能を評価するための分析法やデータ解析法等の体系的な発展を目指して研究を進めています。
本年度は、地球温暖化やオゾン層破壊に関連するハロカーボン類を含む大気中VOC(揮発性有機化合物)モニタリングを継続するとともに、発生源の把握、光化学スモッグ等との関係に関する解析を進め、成果の取りまとめを行います。また、地球温暖化に関連して炭素循環における土壌や海洋の役割の定量的評価を目的とする研究を推進するとともに、温暖化の影響把握に関する日本海及び極域の観測研究を開始します。さらに、ダイオキシン類、PCB等をはじめとする有機ハロゲン化合物の網羅的測定を目指す多次元分離分析手法の発展、体系化に関する研究を継続します。そのほか、汚染物質の長距離輸送や二次粒子生成に関する研究、環境因子の脳神経系への影響に関わる研究等を継続して科学的成果の蓄積、発信に努めるとともに、残留性有機汚染物質(POPs)に関する国内外の研究活動の推進を図ります。また、今年度から始まる子どもの健康と環境に関する全国調査を、特に化学物質分析や試料保存の面からサポートします。こうした研究成果の社会還元を進める活動にも、積極的に取り組みます。
GC/MS等による環境分析法の開発、化学物質等による環境汚染の計測・評価・管理手法、微小粒子等による空気汚染の動態などの研究を行っています。
ダイオキシン等残留性有機汚染物質(POPs)を含む各種有機化合物の分析手法の開発及び高度化・迅速化等に関する研究、それらの手法の環境・生体試料への応用に関する研究、得られた組成に基づく汚染メカニズムの解析に関する研究などを行っています。
元素、同位体などの分析手法の開発および高度化・迅速化、局所分析、状態分析などに関する研究を行っています。また、金属や様々な化学物質の環境中における分布、移動、状態変化、化学反応などの動態をフィールド調査によって調べるとともに、実験的に解明する研究を続けています。
化学物質の動態解明に関わる研究を行います。人為起源および自然起源揮発性有機化合物の発生・移動・変質に関わる観測研究、有害化学物質のグローバルな分布に関わる調査研究、炭素14を利用した海洋における炭素循環の研究などを行います。
汚染物質、環境ストレス等への暴露により生体に引き起こされる応答、生体機能変化等の計測手法の開発並びに応用等に関する研究、さらにマイクロ・ナノテクノロジー等を活用した環境微生物の活性・機能の迅速な測定解析手法の研究開発などを行います。
第2期中期計画(2006〜2010年度)において、領域研究プロジェクトとして、以下の研究プロジェクトを領域横断的に進めます。
残留性有機汚染物質の環境分布や挙動、発生源解析など多方面の研究に貢献するための新しい分析手法・装置の開発に取り組んでいます。多次元ガスクロマトグラフ/高分解能飛行時間型質量分析計(GCxGC/HR-TOFMS)の開発により、ダイオキシン類をはじめとする残留性有機汚染物質の迅速・高精度・高感度・多成分同時分析法を開発しています。パーフルオロオクタン酸(PFOS)などのパーフルオロカーボン(PFCs)の環境挙動を解明するために、幅広い関連化合物を包含した多成分・高精度分析法を開発しています。PCBsの代謝物であり、甲状腺ホルモンかく乱作用が報告されている水酸化PCBs(HO-PCBs)の超高度分離分析法の開発も行っています。
重金属類の中には鉛のように多くの安定同位体を含み、その比率が汚染源によって微妙に異なるものもあります。また、宇宙線起源の放射性炭素の割合を調べることで、その化学物質がバイオマスに由来するものか、それとも石油石炭などの化石燃料起源なのかを明らかにできます。こうした同位体比の測定による新たな環境研究の展開を目指して、2006年度から同位体計測技術とその応用に関する特別研究を行っています。
| 化学環境研究領域のページに関するご意見などがございましたら、下記までお願いします。 | |
| 住所 | 〒305-8506 茨城県つくば市小野川16-2 |
|---|---|
| TEL | 029-850-2450(領域長室) |
| FAX | 029-850-2573(領域長室) |
フッターユーティリティメニュー