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モルディブの礁湖の埋積とサンゴ州島の形成


論文情報
タイトル
Time scales and modes of reef lagoon infilling in the Maldives and controls on the onset of reef island formation
(モルディブの礁湖の埋積とサンゴ州島の形成)
著者
Perry, C.T., Kench, P.S., Smithers, S.G., Yamano, H., M. O’Leary, M., and Gulliver, P.
掲載雑誌
Geology (2013), 40(10), 1111-1114. DOI:10.1130/G34690.1
受理・掲載日
2013/7/2受理、2013/10/1掲載 オンライン公開への外部リンク
概要

モルディブにおいては、様々な大きさと深さの礁湖が見られる(写真1)。この礁湖がサンゴのかけらなどによって埋積され、その上にサンゴ州島が形成されるため、礁湖の堆積とサンゴ州島の形成には密接な関係があると推測される。我々は、様々な大きさと深さの礁湖から堆積物のコアを掘削し、その年代と堆積層に基づいて、以下のパターンを明らかにし た。

(1) 0.5平方km以下の大きさの礁湖は3000年前までに埋積され、2500年前以降に州島が形成されている
(2) 0.5平方km以上1.25平方km以下の大きさの礁湖も同様に埋積され、その上に安定した州島が形成される
(3) 1.25平方km以上の礁湖は埋積されず、州島も形成されない

空から見たモルディブのサンゴ礁

写真1:空から見たモルディブのサンゴ礁
リング状のサンゴ礁に囲まれた海域(礁湖)がサンゴのかけらなどによって埋積され、その上に州島が形成される。

調査船コア採取調査のため道具を積み込むサンプル処理

左写真:調査船Noah Safari号
中央写真:コア採取調査のため道具を積み込む
右写真:Noah Safari号上でのサンプル処理