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侵入生物とは? 原因は何か? その影響は? どう対処するのか?

その影響は?

外来生物による影響は,運ばれる生物の種類と定着先の環境の組み合わせによって様々です.生態影響(その地域在来の生物多様性・生態系への影響)のほか,外来生物の持ち込みによって,いわゆる害獣・害虫・雑草などと同様の農林水産業被害・人間への健康被害を新たに引き起こすこともあります.

生物多様性・生態系への影響

在来生物の捕食
マングース(沖縄島・奄美大島の在来小動物を捕食),オオクチバス(在来の淡水魚類・昆虫などを捕食)など
在来生物との競合
ミシシッピアカミミガメ(在来淡水カメ類と競合),チョウセンイタチ(ニホンイタチと競合),オオハンゴンソウ(在来の草本・低木と競合)など
近縁な在来生物との交雑/繁殖干渉
タイワンザル(ニホンザルと交雑),タイリクバラタナゴ(在来亜種ニッポンバラタナゴと交雑),セイヨウオオマルハナバチ(在来マルハナバチ類に対する繁殖干渉),セイヨウタンポポ(在来のタンポポ類と交雑)など
寄生または寄生生物の持ち込み
マツノザイセンチュウ(マツ類へ寄生してマツ材線虫病を起こす),ヒョウモントカゲモドキ(爬虫類の感染症クリプトスポリジウムを媒介),リスザル(サル類の感染症ヘルペスタマリヌスを媒介)など
環境の改変
ヤギ(食害による植生の破壊),ヌートリア(巣穴掘りによる堤防等の損傷),ギンネムイタチハギなど(窒素蓄積による土壌の質の改変)など
その他
オオヒキガエル(毒性によるヘビ等の捕食者への影響),ミドリイガイ(大量発生後の大量死による水質悪化)など

農林水産業への影響

農業被害
アライグマ等(農作物に対する食害),ゾウムシ類ジャガイモシストセンチュウ等(植物病害虫),ハリビユセイバンモロコシ等(強害雑草)など
林業被害
マツノザイセンチュウ等(マツ材線虫病を起こす)など
漁業被害
オオクチバス(漁業対象種の捕食),カサネカンザシ(養殖貝類と競合)など

人の健康・生活環境への影響

人間への感染症の持ち込み
ネッタイシマカ(デング熱,黄熱,チクングニア熱などの媒介),アフリカマイマイ(関東住血吸虫の媒介),アライグマインコ類(アライグマ回虫,狂犬病,オウム病などの人獣共通感染症 [ズーノーシス] を媒介)など
刺傷被害
セアカゴケグモヒアリアカカミアリコカミアリ(有毒,咬傷・刺傷による被害),カミツキガメ(咬傷被害)など
不快害虫
ヤンバルトサカヤスデアルゼンチンアリサツマゴキブリなど
その他の健康被害
ブタクサカモガヤ(アレルゲンになる)など