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ハタケニラ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 ハタケニラ

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ハタケニラ
分類群 維管束植物 単子葉植物 ユリ科
(Alliaceae, Asparagales, Liliopsida, Magnoliophyta)
学名 Nothoscordum gracile
主なシノニム Nothoscordum fragrans
英名等 Wild onion, Onion weed, Fragrant false garlic
自然分布 北アメリカ
形態 多年草.ニラ臭は無い.地下に球茎があり,そのまわりに多数の鱗片状の子球をつけ,中央に花茎をのばす.葉は5個程度,長さ15~40cm,幅5~10mm,淡緑色,光沢はない.花茎は長さ20~60cm,頂部に膜質の2苞葉があって,その中から7~20個の花が出る.花はニラに似て,白色で径1.5cm,芳香がある.花被は計6個,長さ10mm程度.雄ずいは6個,花糸にひれ(翼)を持つ.子房は3条の溝がある.果実(朔果)は長さ7mm程度.種子は長さ2mm程度,黒色で光沢がある.
生息環境 路傍,植え込み,畑地
温度選好性:温帯~暖温帯
繁殖生態 繁殖期:花期は春~夏
風媒花,虫媒花.種子および球根
生態的特性 アスファルトの隙間や植え込みの脇などどこにでも生え,各地で急速に分布拡大している.
侵入情報
国内移入分布 茨城,東京,神奈川,静岡,三重,和歌山,京都,大阪,兵庫,香川(小豆島含む),徳島の各県 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 不明
侵入経路 園芸用として導入されたといわれる.
侵入年代 明治以降とされる.
影響 栄養繁殖も行い大型に成長するため,在来種との競合が懸念される.ウイルスの寄主となる.農地では強雑草とされる.
影響を受ける在来生物:在来草本植物,農作物
法的扱い 特になし
防除方法 種子をつける前に根茎(鱗茎)を土中に残さないよう気をつけて抜き取る,等.
問題点等 情報整理中
海外移入分布 アフリカやオーストラリアにも定着している.
備考
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