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ヨウシュチョウセンアサガオ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 ヨウシュチョウセンアサガオ

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ヨウシュチョウセンアサガオ
分類群 維管束植物 双子葉・合弁花類 ナス科
(Solanaceae, Solanales, Magnoliopsida, Magnoliophyta)
学名 Datura stramonium
英名等 Jimsonweed, Common thornapple
自然分布 北アメリカ
形態 一年草.茎は淡緑色,ほぼ無毛.枝は広く開いて株立ち,1m以上になる.葉は長さ8~15cm,葉柄は淡緑色,成葉はほぼ無毛.花は葉笨に接して単生,がくは互角筒状,長さ3cm,5裂.花冠はロート形,上から見るとほぼ五角形,径4cm,5個の尾状の小突起がある.雄ずい5個,雌ずい1個で長さ5cm,子房上位で4室.果実(さく果)は広卵形~卵形,上向にたち,刺を密生.熟すと4片に裂開.種子はやや扁平,径3mm,黒色.染色体数2n=24.変異が大きく,花や茎の色の違いからシロバナチョウセンアサガオ,ムラサキチョウセンアサガオなどが区別される.同属内で交雑できる.
生息環境 畑地,樹園地,牧草地,芝地,路傍,荒地
温度選好性:温帯~熱帯
繁殖生態 繁殖期:6~10月
両性花.果(1,300~1,500個)は,風,雨,動物などにより伝播される他に,裂開時に1~3m飛散すること,水面に10日以上浮く性質をもつ.
生態的特性 温暖で日当たりが良く,やや湿った肥沃地を好む.土壌の種類やpHへの適応性は大きい.
侵入情報
国内移入分布 ほぼ全国 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 不明
侵入経路 薬用,観賞用として意図的に導入.
輸入穀物に混入して非意図的に導入
侵入年代 1870年頃に導入,1940年代以降分布拡大
影響 在来種,畑作物との競合.不快臭による家畜の採食低下,乾草混入時には家畜が中毒.アレロパシー作用.多種の虫,ネマトーダ,菌,ウイルスの寄主.
影響を受ける在来生物:在来草本植物,農作物,家畜など
法的扱い ナス科植物は,一部を除きチチュウカイミバエ,コロラドハムシ,ジャガイモシストセンチュウ,ジャガイモシロシストセンチュウ,ジャガイモがん腫病菌,タバコべと病菌蔓延地域からの輸入禁止(植物防疫法).
チョウセンアサガオ属 Datura 植物は,要注意外来生物(外来生物法).
防除方法 抜き取り,刈り取り
問題点等 情報整理中
海外移入分布 南アメリカ,アフリカ,ヨーロッパ,アジア,オセアニアに分布
備考
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