(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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リュウキュウマツ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 リュウキュウマツ, リュウキュウアカマツ, オキナワアカマツ

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リュウキュウマツ
分類群 維管束植物 裸子植物, マツ科
(Pinaceae, Pinales, Pinopsida, Pinophyta)
学名 Pinus luchuensis
英名等 Luchu pine, Ryukyu Island pine
自然分布 琉球列島(トカラ列島,奄美諸島,沖縄諸島,先島諸島)
形態 常緑高木.高さ25m,直径1mになる.樹皮は灰黒色,冬芽は赤褐色.小枝は黄褐色で無毛,光沢あり.葉は短枝に2本束生し,線形で長さ10~20cm,幅1.2mm.葉の断面は半円形で,樹脂道は2~6個,下表皮に接するものと葉肉内のものがある.果実(毬果)は翌々年の秋に成熟し,卵状円筒形で長さ3.5~6.5cm,幅2~2.5cm.種鱗は長さ1.8cm,種子は長さ4~5mm,翼は8~10mm.25m,常緑高木.
生息環境 乾燥地,乾性低木林
温度選好性:暖温帯~亜熱帯
繁殖生態 繁殖期:花期は3,4月
雌雄同株,風媒花.球果
生態的特性 土壌の浅い痩せ地でも良く生育する.生長は早い.乾燥化を防いで林床環境を保護.
侵入情報
国内移入分布 小笠原諸島 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 沖縄
侵入経路 緑化のため,および薪炭材として導入
侵入年代 1899年に少量を導入,1914年より大量に導入
影響 小笠原諸島の在来種との競合(アカギに比べれば影響は大きくないと考えられている).本種の落葉は分解されにくく,在来植生の更新を阻害している.
影響を受ける在来生物:在来植生.
小笠原では本種やトクサバモクマオウの落ち葉によって裸地が覆われ,オガサワラハンミョウの局所的な絶滅が生じている.
法的扱い その他の保護活動対象
防除方法 伐採,1973年頃からマツノザイセンチュウの増加で枯死
問題点等 情報整理中
海外移入分布 不明
備考
現在は薪炭材としては利用されていない.

沖縄県では県木に指定.
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