(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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シバムギ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 シバムギ, ヒメカモジグサ

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シバムギ
分類群 維管束植物 単子葉植物 イネ科
(Poaceae, Poales, Liliopsida, Magnoliophyta)
学名 Elytrigia repens
主なシノニム Agropyron repens
英名等 Quackgrass, Couch grass, English twitch
自然分布 地中海沿岸
形態 多年草.長い根茎からややまばらに地上茎を出し,基部で分岐して小さい株になり,高さ60~100cm.葉は長さ5~15cm,幅3~8mmでざらつき,葉鞘の口部には細い三日月型の葉耳がある.茎葉にはときに微毛がある.穂は10~20cm程度,長さ8~10mmの4~7小花からなる無柄の小穂を密につける.小花は芒を持つ.染色体数2n=28,42,56.草丈,草型の変異が大きい.
生息環境 畑地,牧草地,休耕地,樹園地,荒地,路傍,海岸,河岸
温度選好性:寒帯~温帯
繁殖生態 繁殖期:春に発生し,花期は7,8月.地下茎でも繁殖する.
両性花,風媒花.頴果(0~50個/穂,3~4年)は風,雨,動物,人間などにより伝播.地下茎(206個)による繁殖.
生態的特性 日当たりの良い所を好む.土壌の種類は選ばない.耐塩性がある.草丈,草型,耐旱性,耐アルカリ性に大きな変異がある.
侵入情報
国内移入分布 ほぼ全国 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 不明
侵入経路 牧草として導入
侵入年代 明治時代初期に導入
影響 在来種,畑作物とする競合する強害雑草.アレロパシー作用.虫,菌,ネマトーダの寄主.
影響を受ける在来生物:在来植物,農作物.
法的扱い ヘシアンバエ発生地域からのカモジグサ属の茎葉は輸入禁止(植物防疫法).
防除方法 抜き取り,刈り取り,耕耘の効果は低い.灌木類が侵入すると数年以内に衰退.
問題点等 情報整理中
海外移入分布 アジア,オセアニア,南北アメリカに分布
備考
要注意外来生物(外来生物法)
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