(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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モウソウチク

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 モウソウチク, モウソウダケ

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モウソウチク
分類群 維管束植物 単子葉植物 イネ科
(Poaceae, Poales, Liliopsida, Magnoliophyta)
学名 Phyllostachys edulis
主なシノニム Phyllostachys pubescens, Phyllostachys heterocycla
英名等
自然分布 大陸中国
形態 常緑高木.高さ10~20m,径8~20cmになる.地下茎は1m前後横走.節は1輪状.若いときは短毛がある.枝は稈の中部以上の節に2本ずつ互生.筍の鱗片葉(竹の皮)は黒紫褐色で2列に互生し,稈の成長に伴って剥がれ落ちる.葉は被針形で長さ4~8cm,幅4~10mm,黄緑色で小さくやや薄い.ふつう枝先に2~8個ずつつき,裏面基部に軟毛がある.葉舌は山形でやや高い.花はめったに咲かない.染色体数2n=48.突然変異で形態的に奇形のものや斑入りが出現し,その中から園芸的価値のあるものが選抜栽培されている.
節が1輪状である点でマダケ(節は2輪状)区別可能.
生息環境 林縁,畑地,樹園地,造林地
温度選好性:温帯
繁殖生態 繁殖期:花期は5月と9月だが,花はめったに咲かない.
両性花,風媒花.頴果.根茎による繁殖力が強い.有性生殖はあまりしない.
生態的特性 風が弱く,日の良く当たる肥沃地を好む.
侵入情報
国内移入分布 ほぼ全国.北限は函館. 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 中国
侵入経路 観賞用,食用,竹材として導入
侵入年代 1728年または1736年
影響 在来種,茶,果樹,植林木,畑作物との競合.大型の根茎が数m以上伸長するので,物理的な影響は大きい.有性生殖しないため,交雑の可能性は低いと思われる.
影響を受ける在来生物:在来種,茶,果樹,植林木,畑作物
法的扱い 自然環境の保全及び緑化の推進に関する条例(愛知県)で野外放逐規制
防除方法 伐採
問題点等 情報整理中
海外移入分布 不明
備考
かつては,食用(竹の子)や竹材として利用されていた竹林が,安い外国製品の輸入により,利用されなくなったため問題化した.
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