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セイヨウタンポポ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 セイヨウタンポポ, ショクヨウタンポポ

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セイヨウタンポポ
分類群 維管束植物 双子葉・合弁花類 キク科
(Asteraceae, Asterales, Magnoliopsida, Magnoliophyta)
学名 Taraxacum officinale
英名等 Common dandelion,Lion's tooth
自然分布 ヨーロッパ
形態 多年草.太い直根があり葉はすべて根元から放射状に出て,様々な程度に羽状に裂ける.花茎は中空で葉をつけず,頂部に径3.5~4.5cmの鮮黄色の頭花を一個つけ,総苞は高さ2cm,総苞外片は色が淡く,つぼみの時に下方へ反り返り(在来タンポポ類では反り返らない),内片は濃緑色で直立,いずれも角状突起が無い.花は舌状花のみで,在来タンポポ類より数が多い.果実(痩果)は長さ2.5~4mm,灰褐色~茶褐色.長いくちばしの先に白色毛状の冠毛がつく.外総苞片が反り返ることで在来タンポポ類と,果実の色が赤っぽくないこと,頭花の径がやや大きいことなどでアカミタンポポと識別可能.
他のタンポポ類と雑種をつくる.日本でみられるセイヨウタンポポの8割以上は在来タンポポとの雑種との報告がある.
生息環境 路傍,空地,畑地,牧草地,芝地,樹園地,川岸
温度選好性:寒帯~熱帯
繁殖生態 繁殖期:3~5月
頭状花,虫媒花,単為生殖.
生態的特性 日当たりが良い平地で弱酸性土壌に多い.肥沃地を好む.
侵入情報
国内移入分布 ほぼ全国 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 不明
侵入経路 食用や飼料として意図的に導入.非意図的移入(輸入物資や牧草に混入).北海道では栽培種からの逸出.
侵入年代 1904年北海道で確認.
影響 在来タンポポ類との競合,交雑.アレロパシー作用.虫,菌,ネマトーダの寄主.花粉症の原因.
影響を受ける在来生物:在来タンポポ類など
法的扱い 要注意外来生物(外来生物法),日本の侵略的外来種ワースト100 指定種
防除方法 抜き取り,刈り取り,耕耘
問題点等 情報整理中
海外移入分布 南北アメリカ,アジア,アフリカ,オセアニアに分布
備考
外来生物法で要注意外来生物に指定された.本種を含む外来タンポポ種群は,日本の侵略的外来種ワースト100

2011年2月22日~9月30日,情報通信技術を利用した全国調査が,富士通・愛知教育大により行われた(みんなで創ろう全国タンポポ前線マップ).
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