(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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アワコガネギク

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基本情報
和名 アワコガネギク, キクタニギク

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アワコガネギク
分類群 維管束植物 双子葉・合弁花類 キク科
(Asteraceae, Asterales, Magnoliopsida, Magnoliophyta)
学名 Chrysanthemum seticuspe
主なシノニム Chrysanthemum boreale, Dendranthema boreale
英名等
自然分布 日本(岩手~関東太平洋岸地域,長野,近畿,九州北部),大陸中国(北部~東北部),朝鮮半島
形態 多年草.茎は叢生,直立し,上部で多数分岐.地下茎は長く伸ばさない.葉は有柄で互生し長さ5~7cm,幅4~6cm,やや薄く,羽状に深く3~5裂し,裂片の先はとがる.濃黄色で径1.5cmほどの頭状花序をやや散状に多数つける.総苞片は長さ4mmで3~4列,総苞外片は線形~狭長楕円形.舌状花は短い.痩果は長さ1mmで冠毛が無い.染色体数2n=18.
生息環境 山地の谷間のやや乾いたガケ.
温度選好性:温帯
繁殖生態 繁殖期:花期は10,11月
頭状花,虫媒花.痩果
生態的特性 自生種は,やや乾いた崖に生える.
侵入情報
国内移入分布 本州~四国・対馬で,中国・韓国由来種子による法面緑化が行われている. 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 大陸中国,韓国
侵入経路 韓国や中国産種子による法面緑化用として導入
侵入年代 1990年代
影響 在来種との競合.在来のキクタニギクの遺伝的攪乱.
影響を受ける在来生物:在来草本植物,アワコガネギクの在来個体群
法的扱い 特になし
防除方法 情報整理中
問題点等 情報整理中
海外移入分布 不明
備考
環境省レッドリストでは準絶滅危惧(NT)に指定されているほか,千葉県レッドリスト(要保護生物C),東京都レッドリスト(Bランク)にも掲載されている.
日本における法面緑化では,本種の例のように日本に自然分布する種について中国・韓国産種子を「在来郷土種」として使用する例も多い.
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