(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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カニヤドリカンザシ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 カニヤドリカンザシ, ヤドカリカンザシ (写真なし)
分類群 環形動物門 多毛綱 ケヤリムシ目 カンザシゴカイ科
(Serpulidae, Canalipalpata, Polychaeta, Annelida)
学名 Ficopomatus enigmaticus
英名等
自然分布 インド洋-オセアニアと推測されているが,不明.
形態 体長10-20mm程度,棲管は白または茶色.殻蓋の周縁に沿って同心円状にキチン質の褐色-黒色の単一の棘が並ぶ.
生息環境 河口付近
繁殖生態 繁殖期:産卵・幼生の定着は5-8月,8月下旬-12月初旬.
幼生は1週間-10日の浮遊期を経て定着し,3-4週間で成熟し,産卵・放精.
生態的特性 幅広い塩分耐性を持つ.棲管内にオウギガニ科の一種が好んで共生する.
侵入情報
国内移入分布 宮城県,千葉県,東京都,神奈川県,静岡県,愛知県,大阪府,岡山県,広島県,島根県,福岡県の河口・港湾など.石垣島(先島諸島)の川平湾. 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 オーストラリアと考えられている.
侵入経路 侵入経路不明
侵入年代 初記録は1966年岡山県児島湾にて.1969年に浜名湖で大発生し,1970年代(神奈川,東京,石垣島),1980年代(大阪),1990年代(福岡,島根),2000年代(広島,宮城,関東-静岡各地)に分布を広げてきた.
影響 浜名湖で大発生してカキ養殖に被害を与えた.熱帯域では同属の在来種を駆逐しており,在来のカンザシゴカイ科と競合する可能性がある.
影響を受ける在来生物:カキ等.カンザシゴカイ科.
法的扱い 要注意外来生物(外来生物法)
防除方法 繁殖・幼生定着のピークが終わる頃または成熟個体の少ない時期に剥ぎ落とすなど.
問題点等 情報整理中
海外移入分布 北米(メキシコ湾中-東部),英国・オランダ・フランス沿岸,ギリシャ沿岸.
備考
要注意外来生物(外来生物法)
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