(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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タイワンシジミ種群

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 タイワンシジミ種群

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タイワンシジミ種群
分類群 軟体動物門 二枚貝綱 マルスダレガイ目 シジミ科
(Corbiculidae, Veneroida, Bivalvia, Mollusca)
学名 Corbicula fluminea
英名等 Asian clam, Prosperity clam
自然分布 中国南東部,朝鮮半島,ロシア
形態 小型で褐色の2枚貝.色や形の変異が大きい.
生息環境 湖沼などの淡水域.
温度選好性:温帯
繁殖生態 繁殖期:春
雌雄同体で自家受精可能.在来シジミ類に比べて大量の精子を放出し,それらの遺伝子が雄性発生で引き継がれる.2倍体,3倍体,4倍体も存在する.産仔数:卵胎生
生態的特性 貝を洗うときに稚貝が放出され,それが下流の水路等に定着することがある.
食性:プランクトン
侵入情報
国内移入分布 本州~九州のほぼ全域 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 不明
侵入経路 輸入シジミに由来すると考えられる.
侵入年代 1980年代
影響 競合,駆逐,遺伝的撹乱,増殖後死亡した個体による水質汚染.本種の移入や放流に伴いカワヒバリガイ,コモチカワツボなど他の外来貝類も持ち込まれる.
影響を受ける在来生物:マシジミなどの在来シジミ類
法的扱い 外来生物法で要注意外来生物に指定された.
防除方法 輸入シジミや他地域の貝類を野外に放流しない.
問題点等 情報整理中
海外移入分布 北米,南米,ヨーロッパ,オーストラリア
備考
日本に在来のマシジミと交雑し,区別ができない状態に.
アメリカでは1920年代に中国から食用に持ち込まれ,メキシコ湾以外の全米の沿岸に広がった.船荷等に付着したり輸入シジミに混入したりする.近年ヨーロッハにも急速に分布を拡大している.北米では本種の侵入・定着後,在来貝類や取水パイプなどに甚大な被害が報告されている.
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