(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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コモチカワツボ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 コモチカワツボ

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コモチカワツボ
分類群 軟体動物門 腹足綱 中腹足目,ミズツボ科
(Hydrobiidae, Neotaenioglossa, Gastropoda, Mollusca)
学名 Potamopyrgus antipodarum
主なシノニム Potamopyrgus jenkinsi
英名等 New Zealand mudsnail
自然分布 ニュージーランド
形態 4mm~6mmになる小型の巻貝.カワニナに似るが,殻口は丸く,カワニナの稚貝の殻口はひし形をしていることで識別可能.
生息環境 泥よりも砂礫の低質を好む.淡水性だが耐塩性もある.
温度選好性:湧水などの冷水環境に見られることが多いが、温泉地帯からも報告がある
繁殖生態 繁殖期:アメリカ西部の温泉地域では年中繁殖するが,主に夏から秋.
雌雄異体だが,単為生殖を行うものがおり,高い繁殖力を持つ.産仔数:20~120
生態的特性 高い繁殖力.実験下で21‰に耐え,27‰に達する水域で採集されたという報告もあり,塩分耐性は高い.
食性:デトリタス
侵入情報
国内移入分布 北海道・青森・岩手・秋田・山形・宮城・新潟・栃木・群馬・埼玉・神奈川・長野・静岡・愛知・岐阜・三重・和歌山・富山・石川・滋賀・京都・兵庫・愛媛・宮崎の各道府県 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 オーストラリアまたはニュージーランドと推定されている
侵入経路 オーストラリアやヨーロッパにも古くから侵入している.海外から輸入されたマス類やウナギとともに持ち込まれた可能性がある.ホタルの増殖事業等で餌のカワニナやに混入して他水系から持ち込まれる場合がある.魚に捕食された後生きて排泄される事例がある.
侵入年代 国内で最初の報告は,1990年(三重県)
影響 他の貝類との競合
影響を受ける在来生物:カワニナなど
法的扱い 指定外来種(滋賀県では飼育禁止.ふるさと滋賀の野生動植物との共生に関する条例).
防除方法 既侵入域からの水生生物(ホタル・カワニナ・魚類・水草)の移植,土砂の移動を避ける.既侵入域で使用した長靴や網は徹底した乾燥・加熱・消毒(10%オスバン液使用)をする.
個体が小さく,高い繁殖率のため駆除は困難.
問題点等 情報整理中
海外移入分布 オーストラリア,欧州,北米(五大湖,ロッキー山脈~西海岸地域),イラク.
備考
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