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オオクビキレガイ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 オオクビキレガイ

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オオクビキレガイ
分類群 軟体動物門 腹足綱 柄眼目 オカチョウジガイ科(オカクチキレガイ科)
(Subulinidae, Stylommatophora, Gastropoda, Mollusca)
学名 Rumina decollata
英名等 Decollate snail
自然分布 スペイン南部,アフリカ北部等地中海沿岸
形態 殻高は22~35mm.殻は細長く円筒状.殻表には成長脈をめぐらすがほとんど平滑,灰白色.縫合は浅い.殻口は卵型で外唇は単純で薄い.軸唇はまっすぐ,上部で少し半曲.
生息環境 比較的乾いた空き地,荒地,潅木地,小石まじりの草地など.
温度選好性:冬季は土にもぐることで暖温帯~温帯で越冬できる.
繁殖生態 繁殖期:10ヶ月で成体になり,2月~6月,9月~11月に産卵.
単為生殖および両性生殖.産仔数:年間約200個産卵.3~5日間で32個~55個産卵の記録あり.約10日~30日前後で孵化.直径約2mm.
生態的特性 乾燥耐性がある.冬は土に潜って越冬.木にあまり登らない.夜行性.
食性:雑食性で,他のカタツムリ類も捕食,農作物等植物体.
侵入情報
国内移入分布 和歌山,山口,福岡,佐賀,熊本の各県 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 不明
侵入経路 詳細不明.1995~2005年の農水省植物防疫所検疫統計の淡水・陸産貝類の発見記録(61種2349件)には,一件も記録が無い.海外では,ラベンダー苗(イタリアから英国に輸入)や洋瓦(スペインから米国に輸入)に混入していた記録がある.
侵入年代 初記録は1988年,北九州市
影響 直接捕食,競合等.農業被害
影響を受ける在来生物:在来カタツムリ等の陸性貝類,ナメクジ類,ミミズ類,農作物
法的扱い オカチョウジガイ科(オカクチキレガイ科)は検疫有害動物(植物防疫法),種類名証明書の添付が必要な生物(外来生物法)
防除方法 ナメクジ用の粒剤を初期に適宜使用.
問題点等 情報整理中
海外移入分布 米国(ノースカロライナ~フロリダ~テキサス州),キューバ,イスパニョラ島,バミューダ諸島,カーボベルデ,アゾレス諸島,マデイラ諸島,カナリア諸島等
備考
近年増加傾向にある.
米国ではガーデニング,ゴルフ場等においてカタツムリ,ナメクジ類の天敵として導入され販売されている.
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