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トマトサビダニ

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基本情報
和名 トマトサビダニ

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トマトサビダニ
分類群 節足動物門 クモ綱 ダニ目 フシダニ科
(Eriophydae, Prostigmata, Aracnida, Arthropoda)
学名 Aculops lycopersici
英名等 Tomato russet mite
自然分布 亜熱帯地域
形態 成虫の体長は0.15~0.18mm,体幅は0.05mm,雄は雌よりやや小さい.体型はくさび形で,体色は淡黄色である.小型のため肉眼での観察は困難である.
生息環境 高温乾燥を好み,主にハウスで発生する.
温度選好性:好適条件は約26.5℃.低温に弱く,0℃近い気温では数時間から数日で死亡するため,野外では越冬できない.
繁殖生態 産仔数:産卵期間は12~32日で,雌成体は約50個の卵を産む.
生態的特性 食性:ナス科植物.特にトマトに発生.
侵入情報
国内移入分布 沖縄,愛知,静岡,埼玉,神奈川,東京,栃木,群馬,山梨,新潟の各都県 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 不明
侵入経路 輸入されたナス科植物の苗に付着していた可能性が指摘されている.トマトを中心としたナス科植物の苗に付着し,国内で移送されていると考えられている.
侵入年代 1986年に沖縄県の施設トマトで初確認された.その後西日本から東日本へ分布が拡大し,1991年には愛知県,1992年には静岡県,1994年には埼玉・神奈川県,1995年には東京都・栃木県,1996年には群馬県,1999年には山梨県・新潟県などで発生が確認されている.
影響 ナス科植物(特にトマト)の葉裏に寄生し,落葉させる.
影響を受ける在来生物:ナス科農産物,特にトマト
法的扱い フシダニ科は検疫有害動物(植物防疫法)
防除方法 ハダニを捕食するチリカブリダニの導入.薬剤散布.
問題点等 情報整理中
海外移入分布 不明
備考
日本の侵略的外来種ワースト100
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