(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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クリタマバチ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 クリタマバチ (写真なし)
分類群 ハチ目 タマバチ上科 タマバチ科
(Austrocynipidae, Cynipoidea, Hymenoptera)
学名 Dryocosmus kuriphilus
英名等 Oriental chestnut gall wasp
自然分布 大陸中国
形態 成虫の体長約2.5~3mm程度のハチ.単為生殖し,雌のみ.頭部・胸部・腹部は黒色,脚・触角・頭盾・腮は黄褐色.翅は透明.ほぼ全身の表面は滑らかで光沢がある.
卵は乳白色で長径0.1~0.2mm程度の楕円形.幼虫は体長2.5mm程度になり,乳白色で,眼・脚は無い.蛹は長さ2.5mm程度,黒~黒褐色.
虫えい(虫こぶ)は直径5~20mm程度,緑色~赤色.
生息環境 クリ属植物に寄生.
繁殖生態 年に一世代.単為生殖で繁殖し,雄はいない.クリ属の芽内に,数個~数十個ずつの卵塊を生みつける(1世代に合計50~100個程度産卵).一ヶ月程度で孵化し,芽の組織内に食入して虫房を形成し,越冬.早春に芽が出ると,産卵された芽は虫えいとなり,幼虫は蛹化,初夏に羽化して外に出る.成虫の寿命は10日程度.
生態的特性
侵入情報
国内移入分布 北海道~九州のほぼ全国 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 大陸中国
侵入経路 クリ類の移動に混入する.河北省に駐留していた旧日本軍の兵士が,除隊の際に穂木または苗木とともに持ち込んだと考えられている.
侵入年代 国内での初記録は岡山県にて,1941年に虫えいが確認され,1944年に虫そのものが標本に基づいて確認された.
影響 自生グリへの寄生.クリへの農業被害.また,別のタマバチ類に寄生していた寄生蜂(クリマモリオナガコバチ Torymus beneficus など)が,本種の増加によって数を増やし,タマバチ・寄生蜂群集の構造が変化している可能性が指摘されている.
影響を受ける在来生物:クリ.在来の寄生蜂・タマバチ群集.
法的扱い タマバチ科は検疫有害動物(植物防疫法).
防除方法 天敵(寄生蜂チュウゴクオナガコバチ Torymus sinensis)の導入.
問題点等
海外移入分布 韓国,イタリア,米国南東部
備考
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