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ヤノネカイガラムシ

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基本情報
和名 ヤノネカイガラムシ

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ヤノネカイガラムシ
分類群 カメムシ目 カイガラムシ上科 マルカイガラムシ科
(Diaspididae, Coccoidea, Hemiptera)
学名 Unaspis yanonensis
英名等 Arrowhead snow scale, Japanese citrus scale, Oriental citrus scale
自然分布 中国中~南部
形態 矢根形の介殻を持つカイガラムシ.雌の介殻は長さ2.8~5.5mmで,細長く濃褐色を呈し,周辺に灰白色の縁がある.背面中央には極めて顕著な縦稜がある.雄の介殻は長さ1.25~1.5mmで,細長く白色を呈し,背面中央には極めて顕著な3縦稜がある.
生息環境 柑橘類に寄生.
繁殖生態 繁殖期:春~秋.越冬した雌成虫は5月上旬頃から産卵する.
両性生殖.卵は数時間で孵化し,歩行して葉や枝に分散して定着する.このとき雄は母虫の近くの古葉にとどまって集団を作ることが多く,一方雌は春枝の先まで移動して若葉に一頭ずつ散らばって定着することが多い.孵化後,歩行して葉や枝に分散して定着するまでに経過する時間は数時間以内である.
生態的特性 食性:植物食
侵入情報
国内移入分布 南関東~本州西南部,四国,九州,奄美諸島(奄美大島,徳之島).沖縄にも一時定着していたが根絶された. 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元
侵入経路
侵入年代 国内での初記録は,1907年に長崎県旧伊木力村(現在の諫早市の一部)で.
影響 柑橘類の植物体各部位において吸汁
影響を受ける在来生物:柑橘類各種
法的扱い マルカイガラムシ科は検疫有害動物(植物防疫法)
防除方法 天敵であるヤノネキイロコバチ Aphytis yanonensis,ヤノネツヤコバチ Coccobius fulvus の導入,および薬剤散布.カイガラムシ類の防除には,天敵導入が有効なケースが多い.
問題点等
海外移入分布 韓国,大陸中国,香港,台湾,フィリピン,ベトナム,タイ,マレーシア,ミャンマー,インドネシア,インド,パキスタン,アルメニア,イタリア,フランス,オーストラリア,フィジーなど.
韓国の済州島とフランスのニースの個体群は,日本由来と考えられている.
備考
日本の侵略的外来種ワースト100

かつては蔓延していたが,現在では防除技術の発達により低密度に抑えられている.現在でも,本種を低密度に抑えるための対策は続けられている.
沖縄島では,1981年の名護市で発見され,1983年4月の天敵導入(ヤノネキイロコバチ,ヤノネツヤコバチ)などを含む緊急防除が行われた.1989年以降,沖縄島では確認されていない.
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