基本・侵入情報 | 参考資料リスト |
侵入情報 | ||
国内移入分布 | 小笠原諸島,大隅諸島(屋久島,種子島,口永良部島,馬毛島)・トカラ列島以南の琉球列島ほぼ全域,薩摩半島南部,高知県室戸市. |
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません |
移入元 | 台湾と考えられている | |
侵入経路 | ヒルガオ科植物の運搬に随伴 | |
侵入年代 | 国内の初記録は,沖縄島1903年以前(1903年時点で既に大きな農業被害があった).その後以下のように分布拡大.奄美諸島1931年,トカラ列島1933年,口永良部島1951年,種子島1959年および1990年代,馬毛島1959年,鹿児島本土1965年および1994年,室戸市1995年. | |
影響 | サツマイモ属植物,ハマヒルガオ,ノアサガオの幼虫による食害.農業被害(サツマイモの大害虫).成虫よりも幼虫による食害の方が甚大. 影響を受ける在来生物:ヒルガオ科植物,サツマイモなどの農産物.被害を受けたイモは黒く変色し,味が悪くなる. | |
法的扱い | 検疫有害動物.また,アリモドキゾウムシ蔓延地域からのアサガオ属・サツマイモ属・ヒルガオ属植物の生茎葉と地下部,キャッサバの生塊根等の地下部は輸入禁止.加えて,本種の分布拡大防止のため,日本国内の北緯30度以南(トカラ列島以南の琉球列島,小笠原諸島)からのサツマイモの移動には検疫・消毒が必要で,アサガオ属・サツマイモ属・ヒルガオ属植物の生茎葉及び生塊根等の地下部は移動禁止(植物防疫法) | |
防除方法 | フェロモントラップ.ノアサガオ等の野生寄主植物の除去.被害イモ,クズイモを外に放置しない(発生源になる). 不妊虫放飼・雄除去による防除事業が,久米島で行われている. | |
問題点等 | 情報整理中 | |
海外移入分布 | 熱帯地域に広く分布.東南アジア・南アジア広域,オーストラリア東部,アフリカ熱帯域,マダガスカル,北米~南米のカリブ海沿岸域,アンチル,太平洋・インド洋島嶼多数. |
備考 |
日本の侵略的外来種ワースト100
沖縄では,イモゾウムシと本種は「イリムサー」と呼ばれ,本種の被害により変色したイモは「イリムサーイモ」と呼ばれる. |
基本・侵入情報 | 参考資料リスト |