基本情報 |
和名 |
イネミズゾウムシ |
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分類群 |
コウチュウ目 ゾウムシ上科 イネゾウムシ科 (Erirhinidae, Curculionoidea, Coleoptera) |
学名 |
Lissorhoptrus oryzophilus |
英名等 |
Rice water weevil |
自然分布 |
北米 |
形態 |
成虫で体長2.5-3.5mm,幅1.2-1.8mm程度の甲虫.体表は灰白色の鱗片で覆われる.胸部及び腹部背面に黒色の斑紋がある.性的二型があり,雌の方ががっしりしている.雌では第1~第2腹板が平ら~中央部でやや突出するのに対し,雄では幅広くへこむ.背面の黒色斑紋を持つ点で,他のゾウムシ類と区別ができる. 卵は,白色で長さ0.8mm,太さ0.2mmほどの細長い形状.幼虫は,白色で脚を持たない.4齢まであり,体長1.5mm(1齢)~8mm(4齢).蛹は,白色で楕円形. 日本に定着している個体群の染色体数は2n=33で,3倍体. |
生息環境 |
イネ科・カヤツリグサ科など単子葉植物に寄生.侵入地では,水田に発生.雑木林の林縁部などで越冬. |
繁殖生態 |
地域によって年に1~2世代.日本本土ではほぼ1世代/年,沖縄では2世代/年.雌は宿主植物の葉鞘に,1日あたり2.3~3.7個,合計106(日本)~239(米国)程度産卵.6~10日(温度に依存)で孵化し,28~37日かけて4齢まで成長し,1~2日かけて蛹化,5~7日で羽化.1世代/年の地域では越冬準備に入り,2世代/年の地域では再び繁殖サイクルに入る. 両性生殖型と単為生殖型があるが,日本・朝鮮半島・台湾・カリフォルニアの個体群は3倍体の単為生殖型で,雌だけで繁殖している. |
生態的特性 |
雑木林の林縁などで越冬.越冬する. 食性:植物食.イネ科・カヤツリグサ科など単子葉植物を食べる. |