(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
  1. 侵入生物データベース >
  2. 日本の外来生物 >
  3. 昆虫類 >
  4. イネミズゾウムシ

イネミズゾウムシ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 イネミズゾウムシ

クリックすると拡大画像が表示されます

イネミズゾウムシ
分類群 コウチュウ目 ゾウムシ上科 イネゾウムシ科
(Erirhinidae, Curculionoidea, Coleoptera)
学名 Lissorhoptrus oryzophilus
英名等 Rice water weevil
自然分布 北米
形態 成虫で体長2.5-3.5mm,幅1.2-1.8mm程度の甲虫.体表は灰白色の鱗片で覆われる.胸部及び腹部背面に黒色の斑紋がある.性的二型があり,雌の方ががっしりしている.雌では第1~第2腹板が平ら~中央部でやや突出するのに対し,雄では幅広くへこむ.背面の黒色斑紋を持つ点で,他のゾウムシ類と区別ができる.
卵は,白色で長さ0.8mm,太さ0.2mmほどの細長い形状.幼虫は,白色で脚を持たない.4齢まであり,体長1.5mm(1齢)~8mm(4齢).蛹は,白色で楕円形.
日本に定着している個体群の染色体数は2n=33で,3倍体.
生息環境 イネ科・カヤツリグサ科など単子葉植物に寄生.侵入地では,水田に発生.雑木林の林縁部などで越冬.
繁殖生態 地域によって年に1~2世代.日本本土ではほぼ1世代/年,沖縄では2世代/年.雌は宿主植物の葉鞘に,1日あたり2.3~3.7個,合計106(日本)~239(米国)程度産卵.6~10日(温度に依存)で孵化し,28~37日かけて4齢まで成長し,1~2日かけて蛹化,5~7日で羽化.1世代/年の地域では越冬準備に入り,2世代/年の地域では再び繁殖サイクルに入る.
両性生殖型と単為生殖型があるが,日本・朝鮮半島・台湾・カリフォルニアの個体群は3倍体の単為生殖型で,雌だけで繁殖している.
生態的特性 雑木林の林縁などで越冬.越冬する.
食性:植物食.イネ科・カヤツリグサ科など単子葉植物を食べる.
侵入情報
国内移入分布 ほぼ全国 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 米国 カリフォルニア
侵入経路 カリフォルニアから輸入された乾牧草に紛れ込んで侵入した可能性が指摘されている.
侵入年代 国内での初記録は,1976年の愛知県知多半島.1986年には全国に分布拡大した.沖縄島での初記録は1985年.
影響 成虫はイネの葉を食害,幼虫はイネの根を食害.
影響を受ける在来生物:イネ.
法的扱い 指定有害動物で,発生予察事業の対象(植物防疫法)
防除方法 箱施薬剤による防除が,効果が高いとされる.
問題点等
海外移入分布 東アジア(朝鮮半島 1988年5月,大陸中国 1988年5月,台湾 1990年3月).
備考
日本の侵略的外来種ワースト100
基本・侵入情報 参考資料リスト