基本・侵入情報 | 参考資料リスト |
基本情報 | ||
和名 | カンショオサゾウムシ | (写真なし) |
分類群 | コウチュウ目 ゾウムシ上科 オサゾウムシ科 (Dryophthoridae, Curculionoidea, Coleoptera) | |
学名 | Rhabdoscelus obscurus | |
英名等 | Sugarcane weevil borer | |
自然分布 | ニューギニアと考えられている. | |
形態 | 体長9~13mm,体幅2~5mm程度の甲虫.成虫の上翅の点刻列は狭く,点刻が線で結ばれる.間室はやや隆起し,新鮮な個体では褐灰色微毛を装うが,微毛域は斑点状に分断される.成虫は色彩変異に富む. 幼虫は白く,脚は無く楕円形. | |
生息環境 | サトウキビ・ヤシ類に寄生 | |
繁殖生態 | サトウキビもしくは樹齢4~6年程度のヤシの幹に産卵.サトウキビの場合,雌が深さ3mmほどの孔をあけるか,成虫の食痕の傷などに産卵.3~7日(平均4.6日)で孵化.幼虫は茎の髄を食べて上下に移動する.幼虫は6齢まで45~61日(平均54.3日)で成長し,蛹化,17~25日(平均21日)で羽化.成虫の寿命は長く,飼育下では70ヶ月生存した記録がある.産卵数は最大176個ほどで,ほとんどを最初の25週間以内に産む. | |
生態的特性 | 明け方と夕暮れに最も活動的.あまり飛ばない. 食性:植物食.サトウキビ. |
侵入情報 | ||
国内移入分布 | 小笠原諸島(父島,母島,兄島,弟島,向島,硫黄島),大東諸島(北大東島,南大東島) |
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません |
移入元 | 国内未定着 | |
侵入経路 | ヤシ類などの運搬に混入したと考えられる. | |
侵入年代 | 不明.林ほか (1984) に,既に分布情報がある.大東諸島での初記録は1960年. | |
影響 | ノヤシ・サトウキビに対する食害が起きている.小笠原の主要島嶼では,30~40%のノヤシが被害を受けている. 影響を受ける在来生物:ノヤシ Clinostigma savoryana,サトウキビ.大東諸島ではビロウ Livistona chinensis var. subglobosa に被害. | |
法的扱い | オサゾウムシ科は検疫有害動物(植物防疫法) | |
防除方法 | 情報整理中 | |
問題点等 | 情報整理中 | |
海外移入分布 | ポリネシア,ミクロネシア,スラウェシ,オーストラリア(クイーンスランド),ハワイなど. |
備考 |
日本の侵略的外来種ワースト100
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