(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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マメハモグリバエ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 マメハモグリバエ (写真なし)
分類群 ハエ目 ハモグリバエ科
(Agromyzidae, Diptera, Insecta)
学名 Liriomyza trifolii
英名等 Serpentine leafminer
自然分布 フロリダ
形態 体長約2mmのハエ.頭部および胸部と腹部の側面は黄色,その他は黒色で光沢があり,複眼は赤紫色.外頭頂剛毛・内頭頂剛毛の着生部は黄色部にある.トマトハモグリバエや在来種のナスハモグリバエに酷似するが,これらの形質により識別可能.幼虫は淡黄色のウジ状で3齢幼虫の体長は3mm,後ろ気門小孔は3個.蛹は長さ1.3~2.3mmの俵状で黄褐色.
生息環境 様々な植物に寄生する.
温度選好性:低温には比較的弱い.10℃以下および35℃以上では生育できない.
繁殖生態 産仔数:産卵数は植物により違いがあり,キクでは300から400個,トマトでは50個程度である.
生態的特性 成虫は色彩反応が認められ,黄色に強く誘引されるほか,橙色,緑色などにも誘引される.
食性:植物食
侵入情報
国内移入分布 ほぼ全国(北海道・新潟・富山を除く全都府県)(2002年時点).沖縄県では,沖縄島・宮古島・石垣島 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 ヨーロッパと考えられている.
侵入経路 ガーベラ・キクなどの苗に寄生して持ち込まれたと考えられている.
侵入年代 国内の発記録は,1990年静岡県浜松市のキク産地にて.その後,2000年までに44都府県に拡散.
影響 農産物・園芸植物等の葉に幼虫が潜孔し,葉肉を摂食する.
影響を受ける在来生物:ダイズ,エンドウ,トマト,ナス,ジャガイモ,メロン,キュウリ,セロリ,ニンジン,キク,ガーベラなど
法的扱い ハモグリバエ科は検疫有害動物に指定されている(植物防疫法)
防除方法 薬剤散布.様々な殺虫剤に抵抗性があるが,イソキサチオンなどいくつかの殺虫剤への感受性が知られる.ただし,静岡県の野外個体群で,1993年時点でイソキサチオン感受性が低下していたという報告がある.
ヒメコバチ・コマユバチ類などの寄生蜂の導入.いくつかの種は欧州で生物農薬として実績がある.また,国内の在来寄生蜂による寄生も知られている.
紫外線除去フィルムでハウスを覆い,紫外線を遮断することで,本種のハウスへの侵入が減少することが知られている.
問題点等 情報整理中
海外移入分布 ヨーロッパ
備考
日本の侵略的外来種ワースト100
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