(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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メダカ

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基本情報
和名 メダカ

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メダカ
分類群 硬骨魚綱 ダツ目 メダカ科
(Adrianichthyidae, Beloniformes, Actinopterygii)
学名 Oryzias latipes
英名等 Medaka, Japanese rice fish
自然分布 本州(青森県~東北地方日本海側~北陸~若狭湾岸を除く)・四国・九州・大隅諸島~沖縄諸島.
形態 全長4cmの小型の魚類.カダヤシに似るがそれより尾鰭が角張り,臀鰭も広い.上から見ると背が黒褐色で目立つ.
雄の臀鰭は大きくて平行四辺形に近いのに対し,雌のそれは幅が狭く,後端ほどさらに狭くなっている.
2011年に別種として記載された北日本の“メダカ”(和名未定)とは,体鱗境界に沿う網目状の黒い斑紋が無い,体後半部側面の不規則な黒斑が無い,雄の背びれの切れ込みが大きいなどの形態的差異がある.
生息環境 平地の池や湖,水田や用水,河川の下流域の流れのゆるやかなところ等.
繁殖生態 産卵は早朝に行われる.求愛行動のあと雄が雌に寄り添い,背鰭と臀鰭で雌を上下から包み込むようにし,この時放精と産卵が行われる.雌はしばらく腹に卵をつけたまま泳いでいるが,やがて水草などに産みつける.
繁殖期:茨城県牛久沼での産卵期は4月中旬~8月末
生態的特性 顕著な昼行性で,明るくなると活動を開始して,日中は浅いところで盛んに摂餌し,夜間にはそれより少し深いところや水草の中で過ごす.
食性:動物プランクトンや植物プランクトンのほか,小さな落下昆虫などを食べる雑食性.底生動物はほとんど利用しない.
侵入情報
国内移入分布 北海道に定着.また,各地で人為的な放流が行われており,利根川・荒川水系,酒匂川などで遠隔地から導入されたと思われるメダカが検出されている. 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 DNA型から,北海道集団は東北~関東~中部の太平洋側,関東外来個体は瀬戸内周辺由来と推測される.
侵入経路 環境保護・環境教育を目的とした放流,観賞用に流通しているヒメダカの放流・逸出などと考えられている.
侵入年代 放流は各地で頻繁に行われている
影響 北海道以外の地域では,在来集団に対する遺伝的撹乱が生じる.
影響を受ける生物:在来のメダカ集団
法的扱い 絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドデータブック)
防除方法
問題点等
海外移入分布 ロシア,トルクメニスタン,カザフスタン,イラン,アフガニスタン,ハワイ,キューバ等(広義の O. latipes
備考
かつて日本全域・朝鮮半島・大陸中国・台湾のものが同種(広義の Oryzias latipes)と考えられていたが,青森県~東北地方日本海側~北陸~若狭湾岸~兵庫県北部の集団(“北日本集団”)が,2011年に新種 O. sakaizumii として記載された.これに伴い,広義の O. latipes のうち,国内の他地域のものは狭義の O. latipes,朝鮮半島西部~大陸中国・台湾の集団は O. sinensis となり,朝鮮半島東岸~南岸地域の集団の分類学的帰属は未確定(未記載種またはO. sakaizumiiの未記載亜種?)となる.
国内の外来個体群は,全て狭義のメダカ O. latipes に属する.トルクメニスタン,カザフスタン,アフガニスタン,イランのものは中国由来とされているが,その他の海外の外来個体群については不明.
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