(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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ハス

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 ハス

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ハス
分類群 硬骨魚綱 コイ目 コイ科
(Cyprinidae, Cypriniformes, Actinopterygii)
学名 Opsariichthys uncirostris
英名等 Three-lips
自然分布 日本(琵琶湖淀川水系,福井県三方湖),朝鮮半島,アムール川水系,中国の長江水系以南,海南島
形態 全長30cm.体は細長く,側扁している.成体では背側は青みを帯びるが,体側と腹側は銀白色である.大きな「くへ」の字形をした口器を持つことで,一見して区別できる.口は吻端に上を向いて開くが,下顎は吻端で突出し,その両側にくぼみがあって,上顎とかみ合っている.体側には下方に湾曲した側線があり,鰓蓋の直後から尾柄まで連なっている.側線鱗数49~60(琵琶湖),45~54(三方湖).婚姻色雄は頭部,腹部,各鰭に淡い赤紫色があらわれ,尻鰭前方の軟条がのびて長大となり,頭部と尾柄部,尻鰭には多数の追星が見られる.
生息環境 ダム湖など大きな遊水池,湖沼,湖沼と結合した河川または大型河川に生息する.
繁殖生態 繁殖期:5月下旬~8月中旬(琵琶湖)
昼間,澄んだ流れのある水深5~20cm程度の砂礫底または砂底で,メスとともに並んだ雄が臀鰭で雌の肛門を包むようにして産卵・放精する.
生態的特性 湖岸または流入河川の流れの緩やかな砂または砂礫底のところで産卵する.
食性:仔稚魚は動物プランクトン食性だが,成魚は魚食性
侵入情報
国内移入分布 関東地方,濃尾平野,中国地方,九州. 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 琵琶湖
侵入経路 琵琶湖産アユの放流種苗に混入
侵入年代 不明.ウズベキスタンには1961年.
影響 魚食性のため,捕食による在来魚類への影響が懸念される.
影響を受ける在来生物:在来魚類
法的扱い 特になし.
防除方法 情報整理中
問題点等 情報整理中
海外移入分布 ウズベキスタン タシュケント(中国 揚子江から移植)
備考
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