(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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カムルチー

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 カムルチー, ライギョ(雷魚)

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カムルチー
分類群 硬骨魚綱 スズキ目 タイワンドジョウ科
(Channidae, Perciformes, Actinopterygii)
学名 Channa argus
英名等 Snakehead
自然分布 アムール川系から長江周辺までの中国大陸及び朝鮮半島
形態 全長70~80cmに達する大型魚.体は細長く,頭はヘビのようで,口裂は眼窩後縁の後方におよぶ.側線は肩部から尾部まで連続しており,胸鰭付近で背の方へ折れ曲がっている.背鰭,尻鰭の基底部は大変長く,条数も背鰭47~53軟条,尻鰭31~35軟条と,タイワンドジョウより多い.背面は緑褐色で腹面は白い.体側には2列に並ぶ菱形の暗色斑がある.産卵期の発情した雌雄は体色が銀白色となり,体側の斑紋が見えないくらいに淡くなる.
生息環境 湖沼や河川の淀みなどの止水域.特に水草帯を好む.
温度選好性:14~22℃
繁殖生態 繁殖期:5~8月
生態的特性 空気中の酸素を直接呼吸することができるため,汚れた水や無酸素状態の水域にも生息可能.特に夏季の高水温時には空気呼吸が不可欠.産卵時親魚は浮遊物を集めて直径1m前後のドーナッツ状の巣を作り,雌雄が共同で卵及び仔稚魚を守る.性質は極めて獰猛.冬には水草や泥の中に潜り込み,ほぼ冬眠状態で越冬する.
食性:小型の魚類やカエル類
侵入情報
国内移入分布 北海道,本州,四国,九州のほぼ全域 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 朝鮮半島
侵入経路 意図的な移殖によると推測される.
侵入年代 1923~24年
影響 水産有用魚を含む在来生物の捕食.影響は軽微とする意見もある.
影響を受ける在来生物:魚類,両生類,淡水性無脊椎動物など
法的扱い 外来生物法で要注意外来生物に指定された.北海道,長崎,山口,愛知,滋賀,群馬では移植禁止(各道県漁業調整規則または内水面漁業調整規則).Channa属魚類は,英国では保有・放流禁止,米国では輸入・移植禁止.
防除方法 情報整理中
問題点等 情報整理中
海外移入分布 米国カリフォルニア,フロリダ,メリーランド.移入元・時期不明.
備考
国内各地に於ける個体群の動態は不明であるが,減少傾向にある水域が多いといわれている.
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