(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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ブラウントラウト

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 ブラウントラウト (写真なし)
分類群 硬骨魚綱 サケ目 サケ科
(Salmonidae, Salmoniformes, Actinopterygii)
学名 Salmo trutta
英名等 Brown trout
自然分布 ヨーロッパ~西アジア(アラル海)
形態 大型の個体では体長100cmに達する.ニジマスに似るが体側に虹色の縦条はなく,大型の黒斑と白や青色で縁取られた朱赤色の大型斑点が散在する.背面はやや緑がかった褐色,腹部は銀白色.3~4歳魚で20~50cm.
生息環境 河川,湖沼.ニジマスより中底層に生息. 水が冷たくて,酸素が豊富な湖沼や急深な河川の岩石や倒木の陰.
温度選好性:20℃以下が好ましい.27℃という記録もある.
繁殖生態 繁殖期:道内では12~1月.本州では9~11月はじめ
産仔数:産卵数は4~5歳魚で2,000~3,000粒
生態的特性 摂餌の時刻は,日没後が活発のようである.
食性:若い個体は河川で底生動物,体長20cm以上になると降湖して魚食性を強める.
侵入情報
国内移入分布 北海道,秋田,栃木(中禅寺湖),神奈川(芦ノ湖),山梨,長野,富山(黒部川) 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 北米.長野にはフランス産が導入された.
侵入経路 北米からのニジマスやカワマスの卵に混じって導入.最近では発眼卵の私的な放流によると見なされている.
侵入年代 1877~1926年に米国から輸入されたカワマスまたはニジマス卵に混入.1980年に北海道新冠ダムで初記録.1973年フランスから長野県へ導入,カナダから芦ノ湖へ導入.
影響 餌として捕食される.在来魚との生息域の競合
影響を受ける在来生物:魚類一般.イトヨ,ヒメマス,ウグイ,アメマス,シマウキゴリ
法的扱い 北海道では移植禁止(北海道内水面漁業調整規則).指定外来種(滋賀県では飼育禁止.ふるさと滋賀の野生動植物との共生に関する条例).
防除方法 放流の中止.産卵期の親魚の捕獲
問題点等 情報整理中
海外移入分布 ブータン,インド,パキスタン,トルコ,クロアチア,エチオピア,ケニア,ジンバブエ,南アフリカ,オーストラリア,ニュージーランド,パプアニューギニア,カナダ,パナマ,ボリビア,ペルー,アルゼンチン(含フォークランド),ケルゲレン諸島等
備考
外来生物法で要注意外来生物に指定された.世界の侵略的外来種ワースト100,日本の侵略的外来種ワースト100
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