(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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タイリクバラタナゴ

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基本情報
和名 タイリクバラタナゴ

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タイリクバラタナゴ
分類群 硬骨魚綱 コイ目 コイ科
(Cyprinidae, Cypriniformes, Actinopterygii)
学名 Rhodeus ocellatus ocellatus
英名等 Rosy bitterling
自然分布 揚子江水系を中心とするアジア大陸東部
形態 全長6~8cm.固有亜種であるニッポンバラタナゴとの相違は腹鰭前縁にある白線.体は側扁して体高が高い.口ひげはない.体側中央部の暗色縦条は背鰭起点直下あるいはそれよりやや後ろから始まる.測線は不完全で,関東産では前方の鱗2~7枚,平均して5枚にある.ほとんどの雄の成魚では腹鰭前縁に真珠光沢を持つ白線があるが雌では不明瞭であったり,ない場合も多い.産卵期における雄の体側の背方は青緑色に輝き,頭部側面から胸腹部にかけては紅赤色となる.背鰭・尻鰭周縁と尾鰭の中央部も紅赤色である.染色体数は2n=48.
生息環境 平野部の池や河川の淀み.
繁殖生態 繁殖期:3~9月
ドブガイなどの鰓葉に産卵する.
生態的特性 食性:雑食性で動物プランクトンや付着藻類
侵入情報
国内移入分布 日本列島,琉球列島 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 不明.
侵入経路 食用に移入されたハクレンなどの種苗に混入して関東に導入されたものが放流などにより分布を広げた.琵琶湖へは1960年代はじめに霞ヶ浦で養殖されたイケチョウガイとともに卵が運ばれたと推測される.
侵入年代 1942年(琵琶湖へは1960年代)
影響 容易に交雑(ニッポンバラタナゴ).産卵母貝の競合
影響を受ける在来生物:ニッポンバラタナゴ,ゼニタナゴ
法的扱い 指定外来種(滋賀県 ふるさと滋賀の野生動植物との共生に関する条例).移入規制種(佐賀県 環境の保全と創造に関する条例).
防除方法 池干し
問題点等 情報整理中
海外移入分布 情報整理中
備考
外来生物法で要注意外来生物に指定された.日本の侵略的外来種ワースト100
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