(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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ミナミヤモリ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 ミナミヤモリ

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ミナミヤモリ
分類群 爬虫綱 有鱗目 トカゲ亜目 ヤモリ科
(Gekkonidae, Sauria (Lacertilia), Squamata, Reptilia)
学名 Gekko hokouensis
主なシノニム
英名等 Hokou gecko
自然分布 九州南部,大隅諸島(馬毛島・種子島・屋久島を除く全島),トカラ列島(小島,小宝島,宝島を除く全島),奄美諸島(枝手久島を除く全島),沖縄諸島(ほぼ全ての有人島),先島諸島(八重山諸島嘉弥真島,波照間島,尖閣諸島北小島を除く全島),台湾,大陸中国大陸東部
形態 体長100~130mm,頭胴長50~65mm,体重2.4~5.8g.背中・四肢の表面は顆粒状の細かい鱗に覆われ,胴体には大型の鱗が散在するが四肢は細かい鱗のみ.背面の色は短時間に濃褐色から淡灰色まで著しく変化する.指下薄板は二分せず,指の下面のほぼ全域を覆い,小判型に見える.雄は尾の付け根が太く,1対の側肛疣(総排泄腔の左右にある疣状の構造)を持つ.染色体数2n=38.
生息環境 二次林や防風林などの比較的開けた環境下の樹木や夜間照明の無い建造物に多い.
温度選好性:不明.
繁殖生態 繁殖期:4月下旬~8月上旬
雌は樹皮の下などに卵を産み付ける.産仔数:1回に2卵を産出する.
生態的特性 夜行性.昆虫を捕食するために灯火の近くにいることもある.沖縄島ではホオグロヤモリと同所的に見られるが,本種はホオグロヤモリほど明るい場所に出てこない.
食性:肉食性.主に昆虫など小型無脊椎動物.キノボリトカゲの幼体を捕食した例がある.
侵入情報
国内移入分布 神奈川県,静岡県,和歌山県,八丈島(伊豆諸島)に移入されている.中通島・平島(五島列島),屋久島の個体群も移入と考えられている. 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 不明.
侵入経路 植木などに紛れて非意図的に持ち込まれたとみられる.
侵入年代 八丈島では1980年頃に見つかっている.
影響 捕食,競合.本種のような小型爬虫類が在来の生物群集に及ぼす影響は判然としないが,小笠原諸島で侵略的になったグリーンアノールの例もあることから,生息状況の定期的なモニタリングが必要と思われる.
影響を受ける在来生物:食物となる昆虫等
法的扱い 特になし.
防除方法 建造物に広く分散して生息し,かつ素早いために効率よく駆除することは困難.灯火の近くでよく見られる習性に着目して夜間捕獲をくり返すことが現実的.
問題点等 情報整理中
海外移入分布 情報整理中
備考
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