(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
  1. 侵入生物データベース >
  2. 日本の外来生物 >
  3. 爬虫類 >
  4. タイワンハブ

タイワンハブ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 タイワンハブ

クリックすると拡大画像が表示されます

タイワンハブ
分類群 爬虫綱 有鱗目 ヘビ亜目 クサリヘビ科
(Viperidae, Ophidia (Serpentia), Squamata, Reptilia)
学名 Protobothrops mucrosquamatus
主なシノニム Trimeresurus mucrosquamatus
英名等 Taiwan habu
自然分布 中国大陸南部,海南島,台湾.
形態 サキシマハブと類似の毒蛇.体長60~130cmほど.頭部は三角形で,眼と鼻孔の間にピット器官を持つ.頭部背面は小さな鱗で覆われる.灰褐色の地色に暗褐色の楕円形の斑紋が背面中央・体側に並ぶ.胴体中央の体鱗列数は25.腹板200~219枚程度,尾下板72~96対程度.染色体数2n=36.
生息環境 低地から標高1500mほどの間の森林から集落内まで幅広い環境に生息.
温度選好性:不明.
繁殖生態 繁殖期:6月.
交尾を終えた雌は地上の物陰に産卵する.産仔数:産卵数は3~24個.
生態的特性 夜行性.出没時刻は日没時刻に対応して季節変化する.
食性:肉食性.鳥類,哺乳類,カエル類,爬虫類など幅広い.
侵入情報
国内移入分布 沖縄島(名護市,恩納村) 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
詳細マップはこちら
移入元 台湾
侵入経路 ヘビを用いたショー及び薬用として,1970年代から1990年代半ばまで沖縄島に大量に輸入されていた.これらが逸走したか遺棄された可能性が高い.
侵入年代 1970年代から輸入されていた.野外での記録は,名護では1993年から,恩納村では2005年から.
影響 捕食,競合,交雑.毒蛇のため人への咬傷の可能性もある.
影響を受ける在来生物:在来の各種小型動物の捕食,在来ヘビ類との競合,在来ハブ P. flavoviridis との交雑.ヒトなどへの咬傷.
法的扱い 外来生物法で特定外来生物に指定された.
防除方法 ハブ捕獲器と拡散防止フェンスによる対策が取られているが,密度低下は認められていない.恩納村の小学校では防蛇フェンスを設置し,ヘビ類侵入低減が認められている.本種および交雑個体による咬傷には,既存のハブ用抗毒素が効くことが確認されている.
問題点等 情報整理中
海外移入分布 なし
備考
令和5(2023)年度 環境省「特定外来生物の市町村別侵入状況の把握のためのアンケート」調査の結果は,市町村単位の分布地図※及び一覧(下記URL)にて参照されたい. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/category.html
※都道府県単位の分布地図は,学術誌や記事,通報などをもとに,標本や画像データを確認して作成されたものである. 市町村単位の分布地図は,自治体へのアンケートをもとに作成されたものである. 従って,両者の分布情報が一致しない部分がある.
基本・侵入情報 参考資料リスト