(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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ワカケホンセイインコ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 ワカケホンセイインコ

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ワカケホンセイインコ
分類群 鳥綱 インコ目 インコ科
(Psittacidae, Psittaciformes, Aves)
学名 Psittacula krameri manillensis
英名等 Ring-necked parakeet
自然分布 インド,パキスタン,スリランカ
形態 全長約40cm.尾が長く,全身黄緑色で,雌雄ともに目の周囲にオレンジ色の縁どりがある.嘴は上部が赤色,下部は赤みがかった黒色.雄は喉の下から頬の下部まで黒帯が続く.
生息環境 公園の樹木,人家の庭木,大木が残る神社・寺.
繁殖生態 繁殖期:繁殖期は4~5月と7~8月
高さ20m以上のケヤキの樹洞に営巣することが多い.
産仔数:1回に3~4卵
生態的特性 日中は1つがいあるいは小群で行動し,夜間は集団ねぐらをとる.集団ねぐらにはダルマインコ,オオホンセイインコが含まれることがある.
食性:樹木の冬芽・葉・果実・花,多肉植物,脂身
侵入情報
国内移入分布 東京,千葉,神奈川,愛知,京都,広島で繁殖した記録があり,新潟,栃木,群馬,埼玉,長野,静岡,岐阜,大阪,兵庫,愛媛,佐賀,宮崎でも生息が確認されている.近年では,関東以外ではほとんど見られない. 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 不明.
侵入経路 ペットとして輸入したものが大量に逃亡したと考えられる.
侵入年代 1969年から東京都23区の西南部で野生化し,数百羽の規模で棲みついている.
影響 在来の樹洞性鳥類と営巣場所を巡る競合の可能性がある.電柱への営巣が漏電事故の原因となる.原産地では農作物への被害が報告されており,日本でも個体数が増加して,近郊の農村地帯に分布が拡大すれば農作物への被害が生じる恐れがある.オウム病の媒介者になる可能性あり.
影響を受ける在来生物:在来鳥類(競合),哺乳類・鳥類(オウム病),農産物
法的扱い 特になし.
防除方法 情報整理中
問題点等 情報整理中
海外移入分布 スペイン,ベルギー,カナリア諸島など.
備考
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