(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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アカゲザル

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 アカゲザル

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アカゲザル
分類群 哺乳綱 霊長目(サル目) オナガザル科
(Cercopithecidae, Primates, Mammalia)
学名 Macaca mulatta
英名等 Rhesus monkey, Rhesus macaque
自然分布 アフガニスタン~インド北部・中部~インドシナ半島北部・中部~大陸中国中部・南部,海南島
形態 ニホンザルと同程度のサイズのサル.頭胴長は雄で45~62cm,雌で40~55cm程度,体重4~10kg程度.尾長には地理的変異があるが,ニホンザルより明らかに長く,頭胴長の30~45%ほど.毛色には地理的変異があるが,概ね背面は灰褐色で腰部はやや赤褐色,腹面は白っぽく,四肢の先は黒い.体長47~64cm,尾長19~31cm.上半身は灰褐色,下半身は赤黄褐色.尾が長いことでニホンザルと区別可能.
生息環境 湿地林~半乾燥地まで様々な森林.房総では常緑広葉樹林と耕作地が混在した丘陵地.
温度選好性:
繁殖生態 繁殖期:原産地では,2~3月および9~10月に出産.
雌は2.5~4歳,雄は2~3歳で性成熟.雌は2年に1回,25歳ごろまで繁殖.産仔数1
生態的特性 群れで行動する.オスは分散する.
食性:雑食性で果実・若葉・穀物・昆虫・小動物など
侵入情報
国内移入分布 南房総 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
詳細マップはこちら
移入元 DNA 解析の結果から中国と推定されている.
侵入経路 南房総個体群は,私営観光施設からの逸出による.また,実験動物として多数輸入されていた.
侵入年代 1960年代に定着.
影響 ニホンザルとの競合,交雑,寄生虫や病原菌の伝播,農作物への被害等.
影響を受ける在来生物:ニホンザル,在来植生,農林業作物
法的扱い 外来生物法で特定外来生物に1次指定された.
防除方法 房総では2001年から全頭捕獲が開始され,発信機を装着した個体の追跡により行動圏を特定し,ニホンザル生息域への侵入防止と捕獲オリによる駆除が行われている.
問題点等 情報整理中
海外移入分布 米国,メキシコ,プエルトリコ,ブラジル,ラロトンガ島(クック諸島),等
備考
アカゲザルとニホンザルが交雑することにより生じた生物は特定外来生物
タイワンザル・カニクイザル・アカゲザル・ニホンザルを除くMacaca属は未判定外来生物.

令和5(2023)年度 環境省「特定外来生物の市町村別侵入状況の把握のためのアンケート」調査の結果は,市町村単位の分布地図※及び一覧(下記URL)にて参照されたい. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/category.html ※都道府県単位の分布地図は,学術誌や記事,通報などをもとに,標本や画像データを確認して作成されたものである. 市町村単位の分布地図は,自治体へのアンケートをもとに作成されたものである. 従って,両者の分布情報が一致しない部分がある.
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