(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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ニホンイタチ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 ニホンイタチ

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ニホンイタチ
分類群 哺乳綱 食肉目(ネコ目) イタチ科
(Mustelidae, Carnivora, Mammalia)
学名 Mustela itatsi
英名等 Japanese weasel
自然分布 本州,四国,九州といくつかの周辺島嶼(佐渡島,伊豆大島,隠岐,小豆島,壱岐,屋久島,種子島など)
形態 全身山吹色だが,額中央部から鼻鏡部にかけて他の部分と区別できる濃褐色の斑紋がある.頭胴長:雄27~37cm,雌16~25cm,尾長:雄12~16cm,雌7~9cm,体重:雄290~650g,雌115~175g.性的二型がはっきりしている.成長ともに尾率が大きくなり,成獣の尾率(尾長/頭胴長)は雌雄とも50%を超えない.
生息環境 おもな生息地は平野部だが,西日本ではおもに山間部に生息.
繁殖生態 繁殖期:交尾期4~5月.九州では年2回
交尾の時,雄は雌の首筋を強くかんで押さえ込み,1時間以上にわたって交尾する.ペニス内に陰茎骨があり,長時間の交尾の刺激によって排卵を起こさせる.もし交尾時間が短ければ妊娠率は低下する.産仔数:1~8,平均3~5
生態的特性 雌は一定の行動圏を持ち,土穴などを巣とする.雄はいくつかの雌の行動圏に重なるような行動圏を持つ.
食性:カエル,ネズミ類,鳥類,昆虫類,甲殻類,魚類
侵入情報
国内移入分布 北海道と周辺島嶼(利尻島,礼文島),伊豆諸島(利島,三宅島,八丈島,青ヶ島),五島列島,トカラ列島,奄美諸島(喜界島,沖永良部島,与論島),沖縄諸島(伊江島,久米島,座間味島),大東諸島(北大東島,南大東島),先島諸島(宮古島,伊良部島,下地島,波照間島)など. 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 日本国内.八丈島のものは静岡県由来.三宅島・青ヶ島のものは八丈島から導入
侵入経路 ネズミ駆除のため導入,または昔は毛皮目的で導入
侵入年代 北海道:1880年代.ネズミ駆除のための天敵導入としては,トカラ列島への1925~27年の導入が最初.
影響 在来生物の捕食.農業被害(ニワトリ等)
影響を受ける在来生物:小哺乳類,爬虫両生類(特に昼行性トカゲ・ヘビ類),鳥類,昆虫など.
法的扱い 雄は狩猟鳥獣(鳥獣保護法)
防除方法 情報整理中
問題点等 情報整理中
海外移入分布 特になし
備考
日本の侵略的外来種ワースト100
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