(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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イノシシ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 イノシシ, イノブタを含む

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イノシシ
分類群 哺乳綱 偶蹄目(ウシ目) イノシシ科
(Suidae, Artiodactyla, Mammalia)
学名 Sus scrofa
英名等 Wild boar, Eurasia Wild Pig
自然分布 北アフリカの一部からユーラシア.国内では,東北南東部,関東~西日本,琉球列島.
形態 全身褐色または暗黒色の剛毛で覆われ,鼻の先端は円盤状となる.尾が長く,耳介は小さい.指の数は前後ともに4本で,2個の蹄を持つ.体のサイズは亜種や地域によって異なる.西表産のリュウキュウイノシシの雄成体:頭胴長80~110cm,体重40~50kg.中国山地産ニホンイノシシの雄成体:頭胴長110~160cm,体重50~150kg,肩高60~80cm.性的二型が認められ,雌の体のサイズは雄よりも小さく(体重にして雄の20~40%減),犬歯も相対的に小さい.犬歯はよく発達し終生成長を続ける.特に雄では牙となる.臭腺はない.
生息環境 傾斜の緩やかな丘陵地,林床に下ばえが多くある里山.
繁殖生態 繁殖期:出産期:春~秋.通常1年に1回出産するが,春と秋に2回出産することもある.妊娠期間は約120日.
産仔数:イノシシ:3~8 イノブタ10以下.ニホンイノシシ:平均4.5.リュウキュウイノシシ:平均3.9.
生態的特性 楕円形のくぼ地に落ち葉などを敷いて巣を作る.出産期や冬期には,草や木の枝で屋根のある巣を作る.本来は昼行性であるが人間活動による二次的な習性で,夜行性を示す.
食性:雑食性.イネ,イモ類,タケノコ,牧草,根菜類,デントコーン,ミカン,サトウキビ,パイナップル等の農作物
侵入情報
国内移入分布 弟島(小笠原諸島),沖永良部島(奄美諸島).イノシシとの交雑集団(イノブタ)が北海道に定着. 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 国内
侵入経路 狩猟目的の移入,飼育個体の野生化など
侵入年代 情報整理中
影響 交雑,農林業被害(食害,踏みつけ,掘り起こし),人畜共通感染症
影響を受ける在来生物:在来イノシシ集団,農林業資源,在来植生,人間
法的扱い 狩猟鳥獣(鳥獣保護法)
防除方法 捕獲,放獣の禁止等.
問題点等 情報整理中
海外移入分布 南アフリカ,小スンダ,オーストラリア,北米,西インド諸島,中南米,アンダマン諸島,モーリシャス,ハワイ,ガラパゴス,フィジー,ニューギニア,ソロモンなど(一部の移入個体群は雑種)
備考
世界の侵略的外来種ワースト100,日本の侵略的外来種ワースト100

鳥獣被害防止特措法に基づく被害防止計画の対象になることがある.
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