熱帯域の森林生態系の劣化をくい止めるためには、法的整備、地元住民を対象とした健全な森林管理へのインセンティブの導入や
マーケットによる違法伐採のコントロールが効果的であるといえます。長期資源利用を目指した生態系の保全・管理
を目指すためには、生態系サービス機能を解析・整理したうえで、科学的な裏付けによる管理基準(評価指標)を設定し、
森林認証制度やランドスケープ管理に対して、具体的にどのような提案が行えるかを十分検討する必要があり、
現場の管理者が森林の状態を効率的に把握できるような科学的根拠に基づいた指標作りが急務であると言えます。
上記の背景を踏まえ、熱帯林生態系がどのようなサービス機能を保持し、地域の環境保全の障害となっている要因はなにか、
また地域内の各生態系の財としての価値を最大限に引き出すためにはどのような制度上の改革が必要なのかを
迅速に検討できる環境管理プログラムの構築を早急に行うことを目的としております。
本プロジェクトでは、西マレーシアのモデルサイト(マレーシア、ネグリスンビラン州、パソ森林保護区)近辺における
生態系サービス機能を解析、整理した上で科学的な裏付けによる管理基準を設定し、
森林認証制度やランドスケープ(景観)管理に対して提案を行うための
研究を行っています。
|