● この位置の概要
水深(満潮観測時の平均水深)2.4m
サンゴ群集動態
1998年初夏のコリンボース状ミドリイシ類大量弊死現象時の被害は
軽微で、初夏には高被度のミドリイシ類景観が存在。その直後に異常
高水温が生じ、ほとんどのサンゴが白化を起こし、クシハダミドリイ
シを中心に大きな被害を確認。1999年12月の寒波による被害は軽微で
あったが、2001年の白化被害はクシハダミドリイシで顕著。スギノキ
ミドリイシの順調な増加により、本種の優占化が進むが、2003年には
台風の被害を受ける。
●1998/07/02
立体枠設置。ニコノス20mmレンズステレオ撮影。
サンゴ群集の概況は、1998/07/03を参照。
●1998/07/03
1m塩ビ方形枠を設置。ニコノス15mmレンズモノラル撮影。
1998年初夏に深所で起こったコリンボース状ミドリイシ類の大量弊
死現象の被害は水深3m以浅では少なく、本地点もその被害は軽微で、
画像に見られるように、被度70%のミドリイシ類主体の高密度な群集
が存在する。サンゴ群集の組成は、クシハダミドリイシ(卓状)35%、
スギノキミドリイシ(枝状)20%、コユビミドリイシ(コリンボース
状)15%である。
●1998/09/12
「異常高水温後の状態(白化現象)」
ニコノス15mmレンズモノラル撮影。
白化直後の様子。ほとんどのミドリイシ類が白化を起こしている。
●1999/02/18
立体枠設置。ニコノス20mmレンズステレオ撮影。
サンゴ群集の概況は1999/July/08を参照。
●1999/07/08
1mステン方形枠設置。ニコノス20mmレンズステレオ撮影。
前年夏季の異常高水温により、クシハダミドリイシの50%、スギノ
キミドリイシの10%が斃死したが、コユビミドリイシには被害は見ら
れなかった。枠内左上部および右下部のクシハダミドリイシは完全に
死んでいるが、右上部と右中央部の同種群体は生残した。このように
同地点でも生死に明瞭な差が見られる。
●2000/01/23
「寒波襲来直後」
1mステン方形枠設置。ニコノス20mmレンズステレオ撮影。
寒波による影響はほとんど見られない。サンゴ群集の配置は1999/July
/08と大きな変化はないが、枠内中央下側のクシハダミドリイシ2群体
の成長の早さが目立つ。
●2000/08/04
1mステン方形枠設置。ニコノス20mmレンズステレオ撮影。
方形枠が下側にズレたため、枠内のサンゴ配置が異なって見える。
スギノキミドリイシの成長が目立つ。1998年初夏に死滅したコリンボ
ース状ミドリイシ類の骨格は残るが、枠内右側ではスギノキミドリイ
シに覆われ始めている。
●2001/06/26
1mステン方形枠設置。ニコノス20mmレンズステレオ撮影。
スギノキミドリイシの成長が早く、死んだサンゴのみならず生きた
ものまで覆い隠す勢いである。枠内左中央付近のスギノキミドリイシ
が消失したため、それに半ば隠れていたハナガサミドリイシが露わに
なっている。
●2002/07/16
1mステン方形枠設置。ニコノス20mmレンズステレオ撮影。
枠内のみならず、枠周辺のクシハダミドリイシの大部分(枠外左上、
枠外右上、枠内右中央、および枠外中央下)がこの1年間に斃死してい
る。これは昨夏の白化の影響と思われる。スギノキミドリイシの増加
は顕著である。枠内の被度は75%ほどで、昨年と同程度である。
●2003/06 調査直前に襲来した大型台風の波浪により、スギノキミドリイシに
かなりの被害が生じ、被度は前年の75%から45%に大きく減少してい
る。
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