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高度化学計測施設(高分解能質量分析装置など)

 環境中の有害物質の高感度、高選択的な検出や汚染物質の起源解明などのための各種元素(水銀、鉛など)の同位体比の精密測定は、環境汚染の状況を把握して汚染機構を明らかにしたり、環境リスク評価を行うための重要かつ基本的な情報を与えてくれます。高度化学計測施設(計測棟)では、このような分析・測定を行うための装置(高度な分析機器など)及びそれらを有効に使用するための施設(クリーンルームなど)を維持・管理し、必要に応じて高精度な測定データを提供しています。

(図)クリーンルーム内に設置された同位体測定用マルチコレクター型誘導結合プラズマ質量分析装置(MC-ICP/MS)

加速器分析施設

 本施設は、最大加速電圧5百万ボルトの静電型タンデム加速器を擁する加速器質量分析装置(AMS)とAMS用試料調製クリーンルームを中心に構成されます。AMSは、質量分析の原理と高エネルギー粒子の弁別測定技術とを組み合わせて、 極めて微量にしか存在しない同位体(安定同位体の10-10以下)を精度、感度良く測定するためのシステムで、特に炭素14等の、宇宙線起源の長寿命放射性同位体をトレーサーとする環境研究に用いられます。 AMSは放射線発生装置であり、放射線防護の観点から、放射線モニターと連動したインターロックシステムの設置など、様々な工夫が凝らされた施設になっています。

図) 加速器質量分析装置(AMS)

化学物質管理区域

 化学物質管理区域は強い毒性(発がん性、催奇形性など)を有するダイオキシン類などの特殊有害化学物質の分析、毒性評価などを行うための実験施設です。

 安全な実験環境の確保、ならびに区域外への有害化学物質の漏出を防ぐため、バイオハザート実験施設に準じた様々な工夫をこらした施設になっています。管理区域内の気圧を大気圧より低くし、実験用ドラフトや空調の排気口には焼却可能なヘパフィルター、活性炭フィルターを設置して、ガス状、粒子状の有害化学物質が万一にも漏れ出ることを抑えています。排水も、この建物で活性炭処理されたあと、さらに研究所全体の化学排水処理施設で処理される二重構造になっています。

 さらに、区域内で出される実験廃棄物、廃液、使用済排気フィルターは、すべて区域内で処理して外部に持ち出さないシステムになっています。

 また、入り口はカードキーによるオートドアロックシステムとなっており、管理区域への出入りが記録されるようになっています。

化学物質管理区域

核磁気共鳴断層撮像装置(MRI)

 環境因子のヒト脳への影響に関する研究では、磁場強度4.7 T(テスラ)の磁気共鳴装置(MR装置)を用いて研究を進めています。MR装置の非侵襲測定という特徴を利用して、ヒト脳内の形態、代謝、生体鉄の量を直接測ることができるようになってきました。

核磁気共鳴断層撮像装置(MRI)

参考

光化学反応チャンバー(大気化学実験棟)

 大気中に放出された窒素酸化物、炭化水素などさまざまなガス状汚染物質が太陽光の作用を受けて光化学反応を起こして変化する過程を調べます。例えば、光化学スモッグに伴ってオキシダントが生成する機構、フロンやハロンが成層圏オゾンを破壊する機構などの研究に用いられます。

大気モニター棟

 国立環境研究所 大気モニター棟では1978年の開設以来、大気成分の測定に関する精度管理研究業務 の一環として常時モニタリングを行っています。 1995年以降の測定結果をホームページ上に公開するほか、ご希望の方にはさらに詳しい情報を提供します。

基盤計測機器

 本研究所では、大型で高価な分析機器等を基盤計測機器として広く所内研究者が利用できるように管理・運営を行なっています。現在、基盤計測機器として25機種が登録されており、特に分析希望が多い9機種については専門技術者による依頼分析を行っています。

環境試料タイムカプセル棟

 環境汚染物質の長期的トレンドを調べたり、新たな汚染が明らかになった際に過去の検証を行うなどのために、環境研究を進めていく上で、環境試料や生物標本といった知的研究基盤の戦略的、体系的な整備が必要とされています。このため、環境試料を保存する中核施設として環境試料タイムカプセル棟を設置して、土壌や大気粉塵などの環境試料や絶滅のおそれのある野生生物の細胞及び遺伝子を長期的に保存し、環境研究知的基盤を整備していきます。